青年劇場『星をかすめる風』
詩、文学、音楽、芸術の美しさに溢れた総合芸術作品
原作=イ・ジョンミョン / 脚本・演出=シライケイタ
出演者=岡山豊明、矢野貴大、北直樹、傍島ひとみ、ほか
【日程】
2025年10月31日(金) 18時30分開演
松江 11月5日(水) / 米子 10月30日(木)
【会場】
市民会館
〒693-0023 島根県出雲市塩冶有原町2丁目15番地
【上演時間】
2時間20分(予定)(休憩15分含)





【あらすじ】
舞台は終戦間際の福岡刑務所、暴力看守と呼ばれる杉山が殺されるところから始まります。配属になったばかりの若い看守渡辺が、杉山の犯人捜しを命じられ、囚人達に尋問していく中でユン・ドンジュ(尹東柱)と出会います。渡辺は京都の古本屋の息子で、本が好きな文学青年。杉山のポケットに在った紙切れに書かれた詩を見て、「この美しい詩は誰が書いたんだ?普通の人に書ける詩じゃない…」と思いつつ、ユン・ドンジュと出会い聞き込みをする中で、二人に友情が生まれていきます。そんな中、九州帝大医学部の医師たちが囚人の治療のため派遣されるが、治療を受けたユン・ドンジュは次第に体調を崩していく。犯人はいったい誰なのか?ユン・ドンジュはどのような最後を遂げたのか…?
【解説】
この作品はコロナ禍2020年9月に初演を迎え、2023年9月に再演、その後鑑賞会公演がスタートしています。
韓国の国民的詩人として国を越え愛されるユン・ドンジュは、大学在学中に治安維持法違反で福岡刑務所に収監され、27歳で獄死しました。その史実を交え描いた韓国の作家イ・ジョンミョン氏の同名小説「星をかすめる風」をシライケイタ氏を迎え舞台化したものです。
2時間サスペンスドラマのようなテンポ、刑務所の中で囚人と看守が芸術の力で一つになる、というファンタジーな世界観には、2020年コロナ禍で芸術の必要性が危ぶまれた中、美しいもので舞台をいっぱいにしたい、という演出シライケイタ氏の願いが込められております。近年の劇団レパートリーの中でも代表作と呼べるものに仕上がっておりますので、ご期待ください。
【出演俳優のご紹介】

広戸 聡 さん
青年劇場 俳優
1956年生まれ 出雲市出身
出雲高校在学中、演劇部に所属。東京都立大卒業後、1978年に青年劇場に入団。多くの舞台やテレビで活躍するなか、この度念願のふるさと出雲での初出演が決定!
【劇団のプロフィール】
今年で劇団創立60周年。1964年、日本新劇界のパイオニア秋田雨雀と土方与志が戦後に育んだ俳優、演出家8人を中心に結成。近年は東京での定例公演、全国の学校公演を柱とし、鑑賞会公演や実行委員会公演、各地域での演劇ワークショップ、社会包摂活動なども積極的に取り組んでいます。
≪いずも演鑑での青年劇場の例会≫
- ’94(08回)「翼を下さい」
- ’95(15回)「遺産らぷそでぃ」
- ’99(35回)「キッスだけでいいわ」
- ’01(50回)「愛が聞こえます」
- ’04(65回)「喜劇キュリー夫人」
- ’09(96回)「菜の花らぷそでぃ」
- ’16(141回)「島」
- ’25(194回)「星をかすめる風」
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